環境デザイン学科2020パンフレット|多摩美術大学
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略歴 1948/千葉県生まれ 1972/武蔵野美術大学建築学科卒業 1972〜1974/宍道建築設計事務所勤務 1976/都立品川職業訓練所木工科 1976〜1980/吉村順三設計事務所勤務 1981/レミングハウス設立研究業績 主な受賞 「三谷さんの家」/1987/第1回吉岡賞 「一連の住宅作品」/1993/第18回吉田五十八賞(特別賞)主な作品 「三谷さんの家」「上総の家」「美術館 as it is」「扇が谷の住宅」「REI HUT」「伊丹十三記念館」「明月谷の住宅」「Luna House」「Hanem Hut」主な著書 「住宅巡礼」「住宅読本」「意中の建築 上・下巻」(新潮社) 「住宅巡礼・ふたたび」「パン屋の手紙」(筑摩書房) 「普段着の住宅術」(王国社) 「中村好文 普通の住宅、普通の別荘」「中村好文 小屋から家へ」「中村好文 集いの建築、円いの空間」(TOTO出版) 「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」(PHP出版) 「建築家のすまいぶり」(エクスナレッジ) 「暮らしを旅する」(KKベストセラーズ)などYoshifumi Nakamura担当科目 デザイン客員教授Visiting professor 中村 好文大学紛争が吹き荒れていたぼくの学生時代は、大学が閉鎖されてしまい、ぼくたち学生は1年半ほど宙ぶらりんの状態で過ごしていました。この時期に読んだ本でぼくは「才能とはひとつのことを愛し続ける能力のことだ」の寸言に出会いました。それは、鬱屈した暗い心の中に射し込んできた一条の光のようでした。自分の資質や才能についてはとんと自信はありませんでしたが「建築を愛し続けることにかけては、人に負けないぞ」という気持があったからです。そして、その言葉に励まされながら、これまで走り続けて来ました。建築を志す若者は才能のあるなしにかかわらず、この言葉を深く心に留めて頑張って欲しいと思います。上「浅間山麓に建てたエネルギー時給自足の実験住宅 Lemm Hut」(2005) 左下「焼杉板で建物を包んだ 伊丹十三記念館」(2007) 右下「室内に屹立する壁を取り巻いて昇る鉄骨階段 上総の家Ⅱ」(1993)44 Architecture

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