環境デザイン学科2020パンフレット|多摩美術大学
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略歴 1954/東京世田谷生まれ 1978/東京芸術大学美術学部建築学科卒業 1980/東京大学工学系大学院修士課程(芦原・香山研究室)修了 1980/磯崎新アトリエ勤務 1983/イエール大学建築学修士課程修了 1983/エドワード・ララビー・バーンズ事務所勤務 1987/株式会社アーキソフト計画研究所主宰 1995〜/株式会社都市工房主宰 1998/多摩美術大学助教授 2008〜/教授研究業績 主な業績 建築設計、景観設計、都市計画、メディアデザイン等の経験を生かし、現在は市民と行政の協働による創発のさまざまな仕組みづくりに取り組む。BCS賞/公共の色彩賞/日本感性工学会賞/グッドデザイン賞(2007,2012)/ストップ温暖化大作戦東京グランプリ/同全国大会モーダルシフト賞/エコジャパンカップ2011エココミュニケーショングランプリ/低炭素杯2013最優秀ソーシャルイノベーション賞/他受賞ホームページ http://urbanecology.jpMasahiro Horiuchi担当科目環境デザイン概論環境問題論 環境共生論教授Professor 堀内 正弘環境デザインとは、多様な要素の「良好な関係性」を作ることだと考えている。都市は、風土や地形に現代社会のニーズが重なり、その偶然が多様性を生み出す。環境デザインは、それらの関係性を「混乱」から、秩序のある「共生」に置き換え、歴史と文化が感じられる「共生の美学」という感性の領域まで高める仕事である。「環境共生」とは、ただ自然と調和させるということでなく、自然のエコシステムを範にして、多様な要素の良好な関係性を作ることである。さまざまな社会のニーズに対応する環境共生についてみなさんと一緒に考え、新たな仕事の創造をしていきたい。1987年に完成した日比谷シャンテ “合歓の広場” は、私が独立して最初に手がけた公共の作品である。2018年に“日比谷ゴジラスクエア”となり、残念なことに当初のコンセプトが消えてしまったので、記録として紹介したい。ここには木陰のベンチ、せせらぎ、カフェがあり、だれでもが一息つけるポケットパークである。カフェの建物は、あまり自己主張せずに、都市に溶け込むようにデザインされた。55Landscape

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