環境デザイン学科2020パンフレット|多摩美術大学
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略歴 神奈川県生まれ 2003/東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了 2000〜2002/2004〜2006/ヴェネツィア建築大学建築史学科留学(イタリア政府給費留学生、ロータリー財団国際親善奨学金留学生) 2010/東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号取得 2010〜/東京藝術大学大学院研究員を経て、現在日本女子大学研究員、建築史学会会員、地中海学会事務局委員、日本建築学会都市史小委員会若手奨励委員会委員研究業績 主な著書 「劇場の歴史」日伊協会編「イタリア文化事典」(丸善/2011) 「16世紀後半ヴェネツィア社会の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンにおける上演について」(第650号941-946頁)(日本建築学会計画系論文集/2010.4) 「サン・カッシアーノ地区の特質からみたテアトロ・ミキエルとテアトロ・トロンの機能と実態について」(第621号209-213頁)(日本建築学会計画系論文集/2007.11) 「16世紀後半ヴェネツィアにおけるサン・カッシアーノ地区の劇場建設と上演について」(第617号195-199頁)(日本建築学会計画系論文集/2007.7) 「都市の衰亡とモニュメント ヴェネツィアの危機とサン・マルコ広場への建築的介入」(「危機の都市史 災害・人口減少と都市・建築」吉川弘文館/2019) ほか略歴 1990/大妻女子大学家政学部被服学科卒業・セツ・モードセミナー卒業 1992/大妻女子大学大学院修士課程家政学研究科修了 1996/東京芸術大学大学院修士課程美術研究科修了 1999/東京芸術大学大学院博士課程美術研究科修了・博士号取得 2002〜/環境デザイン学科非常勤講師研究業績 主な業績 「ソニア・ドローネと緑の問題」(日本色彩学会全国大会) 「ウクライナの女流画家―ソニア・ドローネー」(ウクライナ研究会) 「ソニア・ドローネのコスチューム・デザインについて」(日本色彩学会全国大会) 「Sonia Delaunay‘s colour planning」(国際色彩学会) うらわ美術館・北海道立函館美術館・いわき市立美術館・東京都庭園美術館で開催された「ソニア・ドローネ展」にて文献協力主な展覧会 個展「Pysanky 2004」 個展「Pysanky 2005」 Kayoko Aoki担当科目 建築史Ⅱ・近代Hisako Abe担当科目 色のデザイン論非常勤講師Lecturer青木 香代子非常勤講師Lecturer阿部 寿子「リオ沿いのパラッツォ」 「カ・ドーロ」”Pysanky”(ピサンキ)は、ウクライナのイースター・エッグです。卵にろう染めで模様を描いていきます。ピサンキを知ったのは、論文作成の為です。実際に、1995年にニューヨークにあるウクライナ美術館でピサンキを見て以来、その鮮やかな色彩と独特な幾何学模様に魅せられ、自分で制作を始めました。(制作者/photo:阿部 寿子)学生時代には専門に捉われず、ぜひ広い世界に目を向け、そこから謙虚に学んでほしいと思います。建築史を学ぶことは、設計課題に取り組むうえで、必ずしも直接役に立つことではないかもしれません。しかし、歴史の中で建築や都市は社会・文化・精神的な背景と深く結びついて成立してきました。先人たちがどのように時代に対峙し、それがどのような作品や様式、あるいは運動となって現れてきたかを知ることは、これからの時代の建築やデザインをより深く理解し、そこにある問題に立ち向かう上で役立つはずです。 その人がどんな家に住み、どんなファッションを好むのか、その暮らしぶりによってその人物が伝わるように、その人が好む色もまたその人の個性を強く印象づけます。人が無意識に選択している色からその人らしさが表現された時の色の語りかける力には、見た人を魅了する魔力があります。だから、学生が旅行へ行った時に色彩にとっていかに光が重要か気づいたことを夢中で話している話に引き込まれたりします。課題で忙しい学生生活を送るとは思いますが、みなさんもエモーショナルな体験から得た色彩感覚に気づいてもらえたらうれしいです。75Lecture

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