mgaeIDepartment of Information Design Art & Medis Course Tama Art University 202502『長崎で暮らすこと。』[インスタレーション・映像]03『天国の設計図』[漫画][写真]01[CGアニメーション]イ・ジヒョン 『If…』約7ヶ月間、長崎に家を借り、 実際に暮らしながら、ドキュメンタリーとドラマを二本立てで制作しました。観光で味わう長崎とはひと味違う、日常で味わう長崎の良さを探っています。また映像の上映空間として大きな小屋を建築し、長崎に関連する資料や、「家で作る皿うどん」の体験ができるコーナーを設け「小さな長崎の案内所」の様な空間を制作しました。卒業制作展では、約80食の皿うどんが鑑賞者によって作られました。ここは、死ぬと体が木に変化する世界。余命1年となった科学者・イノチは、自身の造ったお世話ロボット・トワ0号に対して「天国に行く準備を一緒にして欲しい。」と命令する。トワ0号は、命令通り天国へ行く準備をし始めるが、その途中で『天国でもご主人様のお世話をする為に、自分も天国へ行けばいいのでは?』と提案する。しかし、イノチからは「君には魂が無いから、天国には行けないんだよ。」と言われてしまう。その日以降、トワ0号は『魂とは何か』『何故自分では天国へ行くことが出来ないのか』について考え始める────無機物に心は必要か? 無機物が無機物のままであることこそが、魂のある人間にとって救いになることもあるのではないか? そんな疑問や願いを104ページに亘り表現した、一部カラーの漫画作品。「全てのものは確かに意味を持って存在している」 私たちの身の回りはたくさんの「モノ」で溢れている。それは大小様々存在し、当たり1998年にオープンした情報デザイン学科の歴史は、デジタルメディアの歴史にほかなりません。この20年の間にイメージの世界は激変を遂げています。いまや数千億枚と言われるデジタル写真が毎日、爆発的に増えてゆくなかで、わたしたちは何をどう表現することができるのでしょう。そこで重要になるのは、記憶や感情や身体感覚であるとイメージラボは考えています。創造の扉を開ける鍵は、自分自身のなかにあるのです。写真、映像をはじめあらゆる種類のイメージを対象に、幅広い知識と鋭い感性を身につける。イメージラボは常に未知の地平線を見つめながら旅を続ける、創造のキャラバンです。小林優希 『I'm here.』04[写真]017歳、小学1年生)は、母からもらった祖父の数Image Lab.0502030405中村羽菜『Stratum in the closet 』春野光琳世界ノオト撮影:竹久直樹担当教員:佐々木成明/港千尋/伊藤俊治/ヲノサトル/齊藤彰英/日原聖子/古屋和臣/副島しのぶ掛け軸の向こう側に広がる不思議な桃源郷の世界に行って帰ってくる成長の物語。テーマは「幼い子供の恐怖と内面の成長」です。ひとりで寝るのを怖がるアルム(主人公の少女、珠を握りしめて眠りにつきます。しかし、不思議な光に誘われて家にある掛け軸の中の幻想的な世界に引き込まれてしまいます。そこでトッケビ王(韓国の鬼のような妖怪)に出会い、彼を封印していた数珠を解いてしまいます。トッケビ王の脅威に直面しますが、祖父の数珠が再び彼を封印し、アルムは無事に現実の世界へ戻ります。悪夢のような冒険を通じて、アルムは自分の恐怖を乗り越え、少し大人になった自分を感じます。前のように私たちの生活に根付き、当たり前のように消費されている。そういった存在を作品として昇華することで身近にある「当たり前」を見直し、日々の生活の豊かさに気づく。そして自分自身が画面に加わることで私が存在することを知る。 この作品の鑑賞者が身の回りの小さな存在に気づき、意識を向けるきっかけになればと思う。衣服はその人が生きていた痕跡であり、個性が蓄積された地層である。被写体が普段から生活している部屋を撮影してその写真を元にセットを作成し、被写体が実際に着用してきた衣服を地層のように本人に着重ねて撮影した。イメージラボ3-4年次
元のページ ../index.html#10