メディア芸術コース2025パンフレット|多摩美術大学
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11() 『鮫品』『we used to love ourselves』をさせていただいたり...カメラが欠かせない生活でした。Q3 多摩美術大学のメディア芸術コースを受験した理由は何ですか?高校時代にデザイン系の部活に所属したのがきっかけです。 母校は競技系の部活動がどれも全国クラスの強豪校で入りづらく、カッコ良さそうという理由だけで入部しました。 そこで活動するうちに広告映像に魅力を感じ、当時美大は全く視野に入れていなかったのですが、デカいことするなら有名な学校がいいだろうと思い選びました。 技術的な部分よりも、まだ自分が知らない芸術的で先進的な感性を得たいと思った時、メ芸はぴったりな場所でした。Q4 在学中に特に印象に残っている授業やプロジェクトは何ですか?年一度くらいに行われる、イメージラボのギャラリーツアーです。 1日で都内のギャラリーをリサーチをすることです。それまでは、作品のテーマやモチーフに対して深く考えたり、知識を得たりすることは少なかったのですが、図書館で本を借りて読み込んだり、お気に入りの写真や映画の切り抜きを印刷してそれをまとめる本を作りました。そうすることで自分の考えが整理され、方向性が自然と見えるようになりました。Q影響を受けたアーティスト、自分を支えてくれているアーティストは誰ですか?「インターステラー」や「テネット」を制作したクリストファーノーラン監督です。時間や空間に対する独自の世界観や、緻密な構成に影響を受けました。あとは、レオナルドダレッサンドリの「Watchtower of Turkey」と言うトランジションがすごい作品や、アーティストではないですが、小さい頃からずっと見ているテレビ番組にも刺激をもらっています。20箇所くらい回るというかなりアクティブな授業でしたが、 普段自分だったら行かなかったギャラリーや展示に行けて、とても刺激を受けられる日でした。 卒業した今でも当時行っていたギャラリーに頻繁に行っていますし、展示を見る癖がつきました。Q5 メディア芸術コースの施設や設備について、どのように感じましたか?制作する環境として本当に恵まれていたなあ...と思います。 写真や映像作品をよく作っていたので、スタジオや機材、プリンターなどはかなり利用していました。 今同じように制作しようとすると、とても簡単には出せない金額になってしまうので、学生時代もっと使っておけばよかったと少し後悔しています。Q6 ご自身の制作に影響を与えた作品(アーティスト)はありますか?Qこれからどんな作品を作っていきたいですか?実写映像だけを作っていましたが、「映像×〇〇」と言った、技法や表現方法を掛け合わせることで、見た人が単純に、「面白い」「楽しい」と思ってもらえるようなそんな作品を作っていきたいです。また、自分自身が制作していてワクワクしたり、成長を実感できることも大切にしたいです!Q受験生に向けてひとことベッヒャーとそれに影響されたアーティスト達、あとは戦後アメリカのスナップ写真にかなり影響されたと思います。 ぼくの中で、芸術における写真表現、そして写真の本質とはなにかという考えの根幹になっています。Q7 在学生・受験生に向けてメッセージをお願いします。卒業してみると、東京の端っこで闇雲に突っ走っていたあの4年間は、夢だったんじゃないか?と思うくらい濃密で不思議な時間でした。もう2度と経験することができないと思います。 たくさんの出会いがあり、学びがあり、自分とも向き合い続け、遊びもたくさんしました。 一言で言えば青春、でもそれだけじゃ言い表すことができないメ芸ならではの何かが詰まっているような... とにかく体験してみてください。多摩美の先輩はみんな同じ気持ちだと思います。自分の考えていることや、表現を他人に伝えるのは、恥ずかしかったりすると思うのですが、大丈夫です!ありのままの自分を受け入れてくれるのが、この学科だと思います。そして、映像や写真、インスタレーションやインタラクティブな作品など、多様なジャンルを制作する人が集まるので、自分の趣味や関心が広がる部分が最高です!Q1 現在どのような活動・お仕事をされていTVCMを中心に、MVやイベント映像などのQ2 学生時代はどのようなことに取り組んでQ どのような作品を作っていますか?ますか?太陽企画という映像制作会社で、プロダクションマネージャーという仕事をしています。 制作も行っています。 映像の企画~撮影~編集~納品までの全てのフローにおいて、進行や予算/スケジュール管理など多岐にわたる業務を務めています。 学生時代に、チームで物を作り上げていくことの大変さを味わいつつ、完成した時の達成感や楽しさが忘れられずこの仕事を選びました。いましたか?主に写真や映像作品を制作していました。 AIがちょうど出始めるくらいの時代だったので、これからのアート界における写真の立ち位置や価値などを常に考えていました。 それ以外には、街で目に留まった人の写真を撮らせてもらったり、テキスタイルの学生の作品撮り実写映像を中心に、サラウンドなどを用いた没入型の作品を制作しています。「水」をテーマに、人と水の関係性や可能性についての表現方法を模索しています。Q自分の所属ラボを選んだ理由はなんですか?正直、どのラボも魅力的で、自分の表現を追求し、成長できると思っていたのでとても迷いました。でも、1、2年生でお世話になった先生や教授がイメージラボにいらっしゃって、また話したい、一緒に学びたいと思ったことが決め手になりました!自分がステップアップできる仲間や先生のいる環境にいることが重要だと思います。Q大学生活の中で学んだ一番大切なことはなんですか? Interviews都築 翔さん2023年度学部卒業渡辺介偉さん4年生3年次・メディア芸術応用/4年次・メディア芸術総合+卒業制作研究Image-Labの卒業生に聞いてみましたImage-Labの在校生に聞いてみました3-4

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