メディア芸術コース2024パンフレット|多摩美術大学
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集ソフトやデジタルデバイスを実際に使いながら課題に取り組むことができ、実践的な技術とものづくりの考え方を楽しく学ぶことができました。続き、情報を共有し合いながらお互いに刺激を受けています。( )3年次・メディア芸術応用/4年次・メディア芸術総合+卒業制作研究7Q 現在どのような活動・お仕事をされていますか?作品制作を中心にアーティスト活動を行っており、非常勤講師として芸術大学でも教えています。作品では、既製品を扱うコンセプチュアルアートの他、映像やインスタレーション表現で日常に潜む違和感をユーモラスに置き換えていくような活動をしています。近年は、ディスクゴルフのプロ選手としても活動していて、それをきっかけに「スポーツ文化」をテーマに作品を展開しており、日常を遊び化させたり、慣習的なスポーツ文化の問題について考察する、 [ Re:すぽ~つプロジェクト] を継続的に行っています。Q 多摩美術大学のメディア芸術コースを受験した理由は何ですか?絵画以外の表現で作品を作りたいと漠然と思っていたのですが、そんな時にたまたま目にしたメディア芸術コースの授業カリキュラムがとても魅力的でした。1・2年生では、編Q どのような作品を作っていますか?写真や映像、AIを用いたアートプロジェクトを主な創作活動として行っています。「自己」と「対象」の間で生まれるコミュニケーションをテーマに、相関関係にどのような影響を及ぼすのか、パフォーマンスやアートプロジェクトなどの発表の場を通じて模索しています。Q 自分の所属ラボを選んだ理由はなんですか?現在のカリキュラムでは、三年次から制作テーマを自身で設ける事ができ、考える時間と試行錯誤できる環境が与えられます。お題に答えるような作品ではなく、自らのアイデアやテーマに基づいて制作を行うことで、能動的に研究を進める方針が自身の制作プロセスに最も合っていると感じ、メディアラボを選択しました。Q 在学中に特に印象に残っている授業やプロジェクトは何ですか?2年の「サウンド・パフォーマンス」は、印象に残っています。身体的な動作からプログラミングを介して音を変動させ、リアルタイムに空間を作り替えていく経験はとても刺激的でした。Q メディア芸術コースの施設や設備について、どのように感じましたか?最先端の機材と設備が揃っていると思います。工作室、撮影・録音スタジオが自由に使えて、実験段階からすぐに作品アイディアに取りかかれるような施設設計になっていると感じていました。Q 卒業後の進路は、どのように決めましたか?Q 大学生活の中で学んだ一番大切なことはなんですか?わからないことをすぐに調べる習慣を身につけることの重要性を学びました。インターネットを活用した情報収集は今では当たり前の手段ですが、わからないことを知るきっかけとして、知識や情報をすぐにアクセスする習慣が、関心の幅や視点が広げることを実感しました。Q 影響を受けたアーティスト、自分を支えてくれているアーティストは誰ですか?幼少期からの影響として、サイレントコメディアンのが~まるちょばや、映像作家の佐藤雅彦さんのアートワークから強い影響を受けました。二方の共通点として、言葉を超えた感覚や感情を鮮明に引き出す様な作品が、新しい視点を与え世界を捉えられることを教えてくれました。Q メディア芸術コースでの活動が現在のキャリアにどのように役立っていますか?制作プロセスや思考のまとめ方、技術の応用など、さまざまな場面でメディア芸術コースで学んだことが役立っています。同級生や先輩、後輩、先生との広いつながりが卒業後もQ これからどんな作品を作っていきたいですか?これまで行なってきた、テクノロジーを介して非日常性を生み出す創作を踏まえ、日常生活で生まれる無意識な習慣や行動に焦点を当て、先入観や違和感など自分の意識に内在するイメージを引き算しながら、クリアにする作業を取り入れて制作を行なっていきたいです。卒業制作をきっかけに、アーティスト活動を続けていこうと思いました。卒業後、数年間は働きながら制作や発表をしていましたが、もっと自分の作品を研究の目線で確立したいと思い、大学院に進学を決めました。上から『Health Training_01_Radio Bike』撮影:大澤一太『あなたに寄り添う。暮らしに寄り添う。』Q 在学生・受験生に向けてメッセージをお願いします。たくさん展示などに行き、いろんな作品を見てほしいです。興味の引く作家に1人でも出会えたらアートがもっと好きになると思います。卒業後は、どんな形であれ表現をし続けてほしいです。作品にならなくても、料理でも、掃除でも、遊びでも、育児でも、スポーツでも、いろいろな表現の可能性があると思います。Q 受験生に向けてひとこと日頃からたくさんの刺激や変化するテクノロジーやアート、ネットワークに触れる中で、自身の興味も徐々に変化していきます。だからこそ、現在の関心やトレンドを取り入れながら、試行錯誤ができるメディア芸術コースの環境をとても大事にしています。『communicate』『Playing Praying』撮影:山根香Media-Labの卒業生に聞いてみましたMedia-Labの在校生に聞いてみましたInterviewsゑゑさん4年生佐俣和木さん2016年度学部卒業3-4

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