FutureDepartment of Information Design Art & Medis Course Tama Art University 2025[アニメーション][立体]を持ち、自分の手に触れていることが何かしらの生き物から由来したということを意識することが大事だ。この気持ちで現在起きている環境破壊からの復興を少しずつ促せるのではないかと自分が思っている。 今現在まごうかたなく地球の生態系や環境に回復不能の損壊が犯してしまった。専門者によると、永遠に続くの発展や経済成長を信念する人類によるの行動で第六の大量絶滅が今起きている。他の生物より優位であると思いがちな人類がそう信じても、多様な動植物と共に同じ生態系の中に生息しているのはまだ現実である。紙に鉛筆と色鉛筆で描いた手描きアニメーションである。テーマは「呼吸」である。アニメーションの描き方に着目し、1コマごとに描線の違いや細密度の変化をつけることによってアニメーションの画面自体から「呼吸」を感じられる表現を目指した。この赤ん坊は昼寝をして夢を見ている。人の赤ん坊は、手に指を持っていくと握ったり、水中では泳ぐ動作をするなど、祖先の記憶の名残が見られる。「遺伝子の中には祖先の記憶を持っている」と捉えて、赤ん坊が夢の中で色々なものに出会う。この夢の中で、私たちの祖先との繋がりやこの地球にいる生き物との繋がりを、「呼吸」という共通の生理現象を通して描いた。日々、私も世界も変わっていくけれど、タンポポの綿毛は毎年変わらず繰り返し芽吹く。人とは違うゆったりと佇み生きる植物の世界に引き込まれた。子供の頃よく遊んでいたタンポポの綿毛を素材にすることは、私にとって原点回帰のようなものだ。綿毛に引き出された子供心と共に大人になった私はこの作品を作っていた。いつかこの作品が壊れてもまた土に植え芽吹く日を待つ。作家はハッピーターンというお菓子が大好きで、その包み紙に書かれたものを読むことも楽しみの1つだ。しかし、その包み紙は一般的には見向きもされず、ゴミとして廃棄されてしまいがちである。そこで、お菓子ではなく人間を包む衣服=ドレスの形にすることで鑑賞者にインパクトを与え、観賞後、ハッピーターンの包み紙に注目してもらえるのではないかと考えた。使用枚数は約4000枚、熱による溶接のみで本作は製作されている。デジタルメディアの発展に伴い、私たちの表現の幅は急速なスピードで広がり続けています。フューチャーラボは、日々進歩する新時代のメディアにいち早く着目し、それらを用いた新たな表現の可能性探求しています。ただし、「新しい道具を使うこと」は、あくまで「新しい世界を表現する」ための手段でしかありません。大事なのは誰もが見過ごしてしまっているメディアの持つ可能性に「気づく」こと。案外私たちの周りには、誰にも気づかれずにその瞬間を待ち続けている可能性が眠っています。そこに気づくことができた時、世界中の誰も見たことのない新たな価値と世界が創造されるのです。大石有杏 『a-hum』01[立体]竜州02『人虚企画/Project: Ningyoh』[インスタレーション・立体]熊谷楽々 『ゆらら』中山阿莉沙 『watage』04[インスタレーション]01Future Lab.0504020305三好るき 『幸服』03撮影:竹久直樹担当教員:森脇裕之/久保ガエタン/開発好明/小光/眞島真太郎/井上仁行/莇貴彦私が今まで感じてきた『日本の自然』の美しさや逞しさ、そして途切れる事のない示永遠”をテーマに立体造形で表現しました。この作品は左の口を開けた始まりを意味する阿形と右の口を閉じた終わりを意味する吽形で一つの作品となっています。そして、この二つの作品が揃うことで永遠に途切れる事のない自然の摂理を表しています。現代の環境破壊が起きている原因は社会の「自然観」に根付いているのではないか。人間が生態系の一部であることを意識し制作した。物事の起源に「感謝」という気持ちさえフューチャーラボ3-4年次3-4
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