プロダクトデザイン専攻2024年度推薦パンフレット|多摩美術大学
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左:何か無重力空間に突如入り込んだかのようにモチーフの重量に従い、今まさに浮き上がろうとしている瞬間を感じます。素材感やカラー表現、モチーフ同士の関わりからの陰影と細部までの緻密さが高く評価されました。短い制作時間でありながらも、この表現に至るまでの鍛錬に感心します。右:モチーフ構成として、誰もが注目する一瞬のトラブルシーンを設定しており、その場に流れる時間までもが描写から感じ取れます。加えて、それぞれのモチーフがその状況であるが故に起こる事象や影響、変化、陰影等が巧みに構成されており、作者の日常的な高い観察力がうかがえる作品です。マグカップに飲物を用意し、今から何かを書き出そうとしているという誰もが容易に想像するシーンを描いた作品。そこでのちょっとしたスピン(紐)の動きや影の表現、ペンキャップでのページ押さえ、目線が集中するペン先の赤い色、等々の共感ポイントを見つけ出す観察力が評価されました。【選択B】

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