版画専攻2024パンフレット|多摩美術大学
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131. 専門的な版画表現/技法を学ぶ2. 先端的な版画表現/考え方を学ぶ3. デザインへの展開を学ぶ版画専攻英語表記「Graphic Arts」への改称について/2021年度より、版画専攻の英語表記を「Printmaking course」から「Graphic Arts course」へ改称しました。尚、日本語表記に関しては、「Graphic Arts」のような版画の多様さを示す適切な言葉が無いため、これまでの「版画専攻」を維持します。これは、浮世絵から続く日本の文化遺産としての「版画」を後世に繋げながらも、因襲化した枠組にこだわらず、新しい「版画」の意味を創造していきたいという私たちの決意です。写真、デジタル、ミクストメディア、インスタレーションなど今日のプリントメディアの技法とその展開を学びます。木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーンの4版種の多種多様な表現/技法、及びその展開を学びます。絵本、ブックアート、グラフィックデザイン、イラストレーションなどアートとデザインを横断的に学びます。多摩美の版画:3つの学び多摩美の版画における教育研究には3つの学びの方向性があります。1つ目は木版画や銅版画など東西で長い歴史をもつ伝統的な版画技法の研究、2つ目は写真、CGなどデジタルを中心とする版画や、版から展開される多様な表現(ミクストメディア、インスタレーション表現)などの先端的な表現の研究、そして3つ目は絵本、写真集などの本による表現や、創造性の高いグラフィックデザイン、イラストレーションなどを対象にしたデザイン表現の研究です。伝統と先端、アートとデザインの幅広い領域において版画の今日的可能性を追求していきます。写真、デジタルプリント、アートブックなど多種多様な従来の木版画、銅版画などのオーソドックスな版画表現(Printmaking)を「版画1.0」とするなら、今日の版画表現は、プリント表現(Graphic Arts)へと拡がり、「版画2.0」へとアップデートされています。先端的な版画表現/考え方を学ぶデジタル時代におけるプリントメディアの多様な可能性を学ぶ。専門的な版画表現/技法を学ぶ長い歴史をもつ版画表現/技法とその展開を高度な専門性で学ぶ。デザインへの展開を学ぶデザインの創造性を学び、アートとデザインを横断的に研究する。221 1 33

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