版画専攻2023パンフレット|多摩美術大学
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2022年学部卒業、(株)バンダイ就職橋本佳那Hashimoto Kana多摩美の版画:3つの学び─版画専攻を受験した理由を聞かせてください。あるいは受験時に版画のイメージや興味関心はどのようなものでしたか? ─入学後、その版画のイメージ、興味関心は変化しましたか?学生時代はどのような作品を作っていましたか?《『 』》2021、シルクスクリーン、昆虫標本 受験しようと思ったきっかけはデッサン試験で木炭が使えたからです。(笑)もともと油画専攻志望だったのですが、版画の入試は木炭デッサンも選べたので受けてみようと思いました。当時の版画のイメージは木版画が強かったです。それしか経験したことがなかったので… 版画のイメージは非常に変わりました。技法によって画の見え方や自身の作風もかなり変わるので、一気にその魅力に惹き込まれ、奥深さを感じました。 学生時代は自分で撮影した写真をiPad上でイラスト化し、それをデジタルプロセスを通じて、シルクスクリーンに製版し、印刷していました。撮影する写真は、身の回りの情景や物、あるいは自宅でトカゲを飼っていたので、爬虫類などの生き物をモチーフとしていました。それらがイラスト化することで写真の生々しさが削がれ、かわいいイメージに変化させることを狙っていました。 現実的なことを言うと、学費の都合で院には通えないと分かっていたので、入学する前から卒業後の進路は就職と決めていました。また自分の興味を、社会に出てどのような仕事に繋げることができるかにも早い時期から関心がありました。 自己アピールのときは、制作する上でのコンセプトを中心48─橋本さんは大学院進学ではなく、企業に就職する道を選んだのは何故ですか? そしてそれはいつ頃ですか?─大学時代は制作ばかりしていたわけですが、就職活動のとき、どのように自己アピールしていきましたか?Interview

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