4年次3年次1年生から大学院生まで、学生が主体的に展覧会を企画運営するプログラムを行っています。専門的なスキル、知識がまだ不十分であっても、学内外の様々な人と関わりながら、自身の考え、表現を模索し、発表することの意義は非常に大きく、授業以外の多くのことを学生たちは学んでいます。技術的な完成度を高めながら、3年次で見出したテーマをさらに深め、4年間の集大成としての卒業制作に取り組みます。さらにアートとデザインの横断的な学びをさらに発展させる選択授業を通じて、卒業後の各自の進路に備えていきます。 59各版種の専門技術を習得しながら今日的な版画の多様性を学びます。そこで各自の表現テーマを発見し、それを深めていきます。また、ブックアートやグラフィックデザインを学ぶことで、各自の表現をどのように社会に展開させるか実験的に探っていきます。の可能性を考えながら、独自の表現を模索していきます。3年次ではさらなる専門的な技術、知識を修得しながら、アートとデザインの垣根を越えて各自の表現テーマを発見し、版画メディア論偏狭な見方に陥らないためにも、現代の美術デザインが何を志向し、どのような可能性を見ようとしているのか、この見地に立って版画を捉え直すことは非常に重要です。この授業では美術の最前線からゲストを招き、彼らの現場を学びながら、版画の今日的な可能性を探っていきます。 グラフィックアーツ Ⅲ工房を選択し、各自の研究計画に従いながら専門的な研究を深めます。基本的には1つの工房での制作が主となりますが、各自の問題意識に依っては複数の工房を履修し、横断な研究を行うことも可能です。 ● 木版画工房 ● 銅版画工房 ● リトグラフ工房 ● シルクスクリーン・写真工房デザイン演習1–2デザインにおける創造性について学び、アートとデザインの横断的な可能性について模索していきます。製本の基礎を習得し、絵本、写真集、アーティストブックなど本による表現の可能性を学びます。本を企画製作し、自分だけの本を作ります。 ● グラフィックデザイン研究1 ● イラストレーション研究 ● 多様な本による表現研究 ● ブック企画 – ブックアートフェアへの出品の計画展開させていきます。4年次で美術史、あるいは社会的、文化的な文脈を見据えながら4年間の集大成を作り上げていきます。 ● 版画集企画/制作 ● 木版画工房 ● 銅版画工房 ● リトグラフ工房 ● シルクスクリーン・写真工房グラフィックアーツ Ⅳ、卒業制作3年次と同様、4つの工房を選択し、各自の研究計画に従いながら、4年間の集大成としての作品を制作します。それとともに4年生全員の版画小品を一冊に収めた版画集を企画し、制作します。版画集は内外の大学、図書館などに寄贈されていて、多摩美の版画研究室にはこれまでの卒業生の全てが収蔵されています。デザイン演習33年次で学んだグラフィックデザインやアートブックの研究をさらに深め、卒業後の活動を具体的に考えていきます。 ● グラフィックデザイン研究2 ● アートブック研究自分の表現を展開する4年間の集大成を作りあげる
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